「子犬には首輪とハーネスどちらがいいの?」
「首輪かハーネス、選ぶときのポイントは?」
子犬のために、お散歩用品を揃えようとしたときに、上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、首輪とハーネスのメリット・デメリットや首輪がおすすめな犬の特徴、ハーネスがおすすめの犬の特徴などを紹介します。
この記事を最後まで読んでいただくと、首輪とハーネスどちらが愛犬に合っているか確認することができるでしょう。
この記事でわかること
- 首輪とハーネスそれぞれのメリット・デメリット
- 首輪とハーネスは、それぞれどのような犬に適しているか
こんな人におすすめの記事です
- 愛犬には首輪とハーネスどちらが合っているか知りたい方
- 首輪とハーネスそれぞれの特徴が知りたい方
首輪のメリット・デメリット
首輪とハーネス、どちらを購入しようか迷ったときには、メリット・デメリットを比較して愛犬に合った方を選ぶことをおすすめします。
まずは首輪のメリット・デメリットを解説します。
- 【メリット1】しつけがしやすい
- 【メリット2】迷子防止
- 【デメリット1】首に負担がかかる
- 【デメリット2】脱走に危険がある
これらについて順番にみていきましょう。
【メリット1】しつけがしやすい
首輪は、犬の首を刺激し、飼い主の意思を伝えることができます。
犬は、急所である首への刺激には敏感といわれています。そのため、飼い主の意思を伝えやすくなり、しつけに適した用品といえます。とくに、引っ張り癖がある犬や好奇心旺盛な子犬にお散歩の練習をさせたいときにおすすめです。
首輪のなかには、しつけを目的とした商品も販売されているので、本格的にしつけをしたいと考えている方はチェックしてみてください。
【メリット2】鑑札や迷子札などが付けやすい
首輪は、鑑札や迷子札が付けやすいというメリットがあります。鑑札や迷子札は、万が一愛犬が迷子になったときに、見つけてもらいやすくするための大切な用品です。とくに災害時などではぐれてしまったときに、飼い主の特定に役立ちます。
ハーネスでも鑑札や迷子札を付けることができますが、鑑札と迷子札が体に当たり、愛犬が不快に感じる可能性があります。愛犬に不快感を与えずに鑑札や迷子札を付けるには、首輪が最適といえるでしょう。
【デメリット1】首に負担がかかる
首輪は首に装着するものなので、ハーネスと比べて首への負担が大きくなります。散歩中の引っ張り癖がある犬は、常に首が締まった状態になるため、皮膚や気管を傷つける可能性があります。
急に強い力でリードを引っ張ると、脊椎損傷や呼吸困難などの大きな病気を引き起こす原因となるでしょう。首が細い犬や生まれつき気管が弱い犬は、とくに注意が必要です。
【デメリット2】首輪が抜ける可能性が高い
首輪はハーネスよりも犬の頭から抜けやすく、脱走の危険性があります。とくに、首がきつそうだと考えて緩めに付けていると、思わぬ事故につながる可能性があるため注意しましょう。
首輪の適正なサイズは、愛犬の首回りプラス1~2cmです。首輪を付けるときは、首輪と首との間に指が2本程度入るのを目安に付けましょう。
ハーネスのメリット・デメリット
次にハーネスのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
- 【メリット1】首への負担を軽減できる
- 【メリット2】体から抜ける可能性が低い
- 【デメリット1】着脱に時間がかかる
- 【デメリット2】引っ張り癖が付く
メリット・デメリットをそれぞれ詳しくみていきましょう。
【メリット1】首への負担を軽減できる
ハーネスは、上半身全体を包み込むように装着するので、首への負担が少ないというメリットがあります。
犬が引っ張っても力が分散されるため、大きな事故につながる可能性が首輪よりも少ないといえるでしょう。子犬や呼吸器の疾患がある犬、短頭種にも安全に使用できます。
また、ハーネスは全身を包み込むことができるため、シニア犬など足腰が弱った犬の歩行補助にも役立ちます。
【メリット2】体から抜ける可能性が低い
ハーネスは、首輪よりも体を覆う布面積が大きいので、抜けにくい構造です。首輪だと散歩中に抜けてしまわないか心配の方には、ハーネスがおすすめです。
ただし、ハーネスを選ぶときにはサイズに注意しましょう。サイズが合っていない窮屈なハーネスは、犬の体に負担がかかる可能性があります。そのため必ず愛犬の首回りと胴回りを測ってから、ハーネスを購入しましょう。
犬種によっては子犬の成長が速いので、すぐにハーネスのサイズが合わなくなることがあります。子犬にハーネスを購入する場合は、ある程度サイズを調節できるハーネスがおすすめです。
【デメリット1】着脱に時間がかかる
ハーネスは首輪よりも着脱に時間がかかるというデメリットがあります。首輪は犬の首に通して留めるだけなのに対して、ハーネスは犬の前足を持ち上げて装着しなければならない商品が多くあります。
子犬はじっとしていられる時間が短いので、ハーネスの着脱に苦戦するケースも多いでしょう。じっとできない子犬には、できる限り着脱が簡単なハーネスを選ぶことをおすすめします。
【デメリット2】引っ張り癖が付く
犬は、首の刺激には敏感ですが、背中や肩付近の刺激には鈍感です。
そのため、ハーネスを付けている犬のリードを引っ張っても、飼い主の合図に気付きにくいというデメリットがあります。
また、犬が自分の好きな方向にぐいぐい引っ張っても、体への負担が感じないため、そのまま引っ張り癖が強化されることもあります。ハーネスは散歩のしつけをしたいときには、不向きな用品といえるでしょう。
好奇心旺盛な子犬には首輪がおすすめ
好奇心旺盛で、室外を怖がらない子犬には、首輪がおすすめです。好奇心旺盛な子犬は、拾い食いをしたり、ほかの人や犬に飛びついたりと自分の好きなように行動します。
ハーネスでは、子犬の動きを制御できずに、将来引っ張り癖が強い犬に成長する可能性があります。とくに大型犬は、引っ張り癖が付くと成犬になってから制御が効かなくなるので注意しましょう。子犬のうちからしっかり散歩のしつけが必要な場合は、首輪を選んでみてください。
気管支が弱いまたは短頭種の子犬にはハーネスがおすすめ
気管支があまり強くないトイプードルやチワワなどの小型犬は、ハーネスがおすすめです。ハーネスであれば、リードを引いたときの力が分散され、気管支への負担を軽減できます。
またフレンチブルドッグなどの短頭種と呼ばれる犬種は首が太く、首輪が頭から抜けやすいですが、ハーネスを装着すると脱走の予防となります。
さらに、コーギーやダックスフンドなど足の短い犬は、椎間板ヘルニアになりやすいとされています。椎間板ヘルニアは、首に過度な負担がかかることで発症する可能性もあるため、首への負担を軽減できるハーネスが向いているでしょう。
ただし、コーギーやダックスフンドは足が短く、ハーネスが抜けやすいのでサイズ選びに注意が必要です。
首輪やハーネスは子犬にいつから付ける?
首輪やハーネスは、子犬が家に来てから1週間後ぐらいを目安に付ける練習を行います。初めてのお散歩のときに今まで首輪やハーネスを付けたことがないと、子犬が首輪やハーネスを嫌がり、パニックになる可能性があります。
首輪やハーネスは、お散歩デビューの前から子犬に付ける練習をすることが大切です。子犬に首輪を付ける時期や首輪を慣らす手順などは、以下の記事をご覧ください。
あなたのわんちゃんは首輪・ハーネスのどっちが合っていた?飼い主に聞いたアンケート結果を紹介
ここでは、愛犬の首輪やハーネスについて、飼い主さんのとったアンケート結果を紹介します。
「20代 男性 Y.Sさん 愛犬:トイプードル」
体全体が固定され、体に負担をかけないと感じたので、ハーネスを使用しています。
ただ、装着に時間がかかるのでハーネスを付けるときには、必ず愛犬の気を引けるおやつなどを常備し、できるだけ短い時間で済ませられるようにしています。
「30代 女性 A.Aさん 愛犬:柴犬12歳」
子犬のころから喉が弱く、刺激で咳をしていたため、なるべく喉付近に負担をかけないようにハーネスを選択しました。うちの犬はハーネスをつけるときに嫌がるため、おもちゃやおやつなどで気をそらさせて装着しています。子犬のころからできるかぎり慣れさせておくと自然につけられると思います。
「40代 男性 N.Nさん 愛犬:ダックスフンド7歳・シーズー7歳」
革製で丈夫な首輪を選びました。1歳の頃から首輪を着用しています。
首を圧迫しないように、サイズ感と着用時の緩さの確認には注意しています。
「40代 男性 K.Kさん 愛犬:柴犬7歳」
革製の首輪、ロープ状のハーネスの2つを併用しています。
普段は首輪のみで、散歩のときは首への負担を減らすためにハーネスを使用しています。
ハーネスは、生後半年ぐらいから散歩に連れていくときだけ着けるようしてました。
ここで紹介した飼い主さんの意見を参考に、愛犬に合った首輪またはハーネスを選んでみてくださいね。
子犬の負担にならない首輪やハーネスのどっちがよいか、しっかり選びましょう
首輪とハーネスには、それぞれメリットデメリットがあります。愛犬の性格や飼い主の好みによって、使いやすいものを選ぶことが大切です。
首輪やハーネスは、お散歩デビューのときに初めて付けると、犬がパニックを起こす可能性があります。散歩に行くようになるまでに、室内で首輪やハーネスに慣らしておきましょう。
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